【 院長コラム - 22 : 「コンポジットレジン」について】
あなたの虫歯治療にも使われているかも。
意外と知らない素材について、学んでみよう!
COLUMN VOL.022
今回のコラムでは、「コンポジットレジン」という素材についてご紹介します。「コンポジット」とは、複数の材料の合成を意味します。歯科界では、レジンは「プラスチック」を意味します。プラスチックはやわらかい素材で、すり減りやすい材料です。この短所を補うべく、中にガラスビーズ様のフィラー(充填剤)を含有しています。
コンポジットレジンについて
主に、虫歯をわずかに削ったときなどの補修に、コンポジットレジン を用います。
この材料の主な性質には、
- 1.変色する
- 2.長期使用ですり減る
- 3.熱を伝えない
深い虫歯を金属でつめた場合、金属は熱を伝えるのでしみる症状が出ますが、熱を伝えないコンポジットレジンは、しみる症状を抑えることができます。
コーヒー、紅茶、ワインなど色の濃い食材や喫煙で変色することがありますが、変色した場合には、あらたにコンポジットレジンで補修することが可能です。
デメリットとしては、コンポジットレジンは、天然歯やセラミックに比べて柔らかい材料のため、長期使用により、天然歯とコンポジットの境目に段差ができ、そこが着色する場合があります。また、強度的には大きな虫歯の修復には向いていない場合もあります。
患者の方で、歯が変色した際に、それが何に起因するものか、必ずしもご理解できない場合があるかもしれませんが、虫歯治療の際の素材によって起こり得る場合もありますので、治療の際のご参考にしていただければと思います。歯の変色などにお悩みの場合には、歯科医にご相談ください。
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